公開シンポジウム 
自閉症者の語る自閉症の世界


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アンケートの質問への答え

トレイシー・スレッシャー(Tracy Thresher)

2.支援のあり方/関わりについて

【Q】 みなさんにとって“医療”は役立つ(有益)なものですか?また“医療”に対して望むものは?研究者に期待することは?
(A) 私が“医療”に期待することは、自閉症者自身から自閉症について学ぶこと、そして、自閉症者が知的な障害のない知性をもった人間であることを理解する、ということです。

【Q】 (家族が子どもの力以上のことを要求して訓練を無理強いすることを心配する立場から)みなさんは、文字で表現する方法を獲得するに至るまでの訓練は苦痛ではなかったのでしょうか?むしろ学者が真実を追究することに歓びを感じるように、表現できる手段を得るためには苦労と感じなかったのでしょうネ・・・。
(A) (タイピングを学ぶ)プロセスの大部分は、自分の体をコントロールする困難と取り組む、ということなのですが、それはとても大変なプロセスで私にストレスを与えます。自分の体とストレスレベルをコントロールできるようになることは、成功にとって最も重要なことです。私のようなコミュニケーション方法の獲得を目指すことは、時に苦しいことのように見えるかもしれませんが、それでも大抵の場合は、タイピングができるようにならないことよりはずっと良いです。


3.その他

【Q】 (アスペルガー当事者より)私自身も当事者として表現をすることがあるのですが、「できない」という評価に対して「できる」という言説で対抗することには悩む部分があります。例えば、当事者が、自分は「精神遅滞ではない」という時、それは精神遅滞者のあり方を否定することにならないか、ということです。
(A) 誰かを「知的障害者」という前提で見るということは、その人物が人からどのように見られるか、そしてその人がどのように振舞うかということを規定してしまいます。ということで、その通り、私は「知的障害者」という存在を否定します。

4.○○さんへ

【Q】 突然の変化が常に伴うのが、ワールドツアーだと思います。様々なご苦労があったことと存じます。その中でも特になさったご苦労と、それをどのように乗り越えたのかを教えて下さい。(映画の完成まで待てません!)
(A) 一番大変だったことは、税関を抜けることと、飛行機の乗り継ぎを待つ空港での長い待ち時間でした。それ以外は旅はいたって順調でした。

【Q】 映画への思いを聞かせて下さい。
(A) 映画への思いは、ラリーや私のような人間たちが、能力があり、(世界を無視しているように見えても実は)きちんと周囲に気づいていて、感じ、考えている、そして人に伝えたい思いを抱いた人間であることを、世間の人々に知っていただく、ということです。



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