公開シンポジウム 
自閉症者の語る自閉症の世界

主 催: 東京大学大学院教育学研究科 臨床心理学コース
共 催: 東京大学大学院教育学研究科附属 バリアフリー教育開発研究センター(予定)


公開シンポジウム『自閉症者の語る自閉症の世界』
における映画の撮影について

本シンポジウムは、世界数カ国の「自閉症」当事者が協力参加するドキュメンタリー映画作品に含められるため、当日は映画の撮影スタッフが入ります。
撮影に関して問題等がございましたら、電話でお問い合わせください。お申し出がない場合は、映画作品に肖像や音声などが含まれる可能性をご理解・ご了承の上、シンポジウムにご参加頂けたものと見なさせていただきます。ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
なお、会場内は撮影・録音禁止とさせていただきます。


映画作品概要 〜仮題『Road to Udon(うどんを食べに)』〜

 これまでヴェールに包まれ閉ざされてきた「自閉症」の世界を、当事者の視点と言葉で語り開くため──アメリカ・バーモント州に住む2人の中年男性旅人、ラリー・ビショネットとトレイシー・スレッシャーが、日本・スリランカ・フィンランドの3カ国をめぐるワールド・ロード・トリップを計画!

“知性はいつもそこにあった。ただ外に向けて発信できる時を今か今かと待っていた。だから僕らは『我らは溢れる知性の世界だ!』と胸に書いたTシャツと帽子を身にまといワールド・ツアーに繰り出さなきゃいけないんだ。”

 トレイシー・スレッシャー


 ラリーとトレイシーは訪れる3カ国それぞれで、彼ら同様「自閉症」と生きる既知の友人・新たな友人たちに出会います。またその土地の「自閉症」観に触れるため、そして世間一般のイメージに一石を投じるため、それぞれの国で様々な人々との対話の場を模索するのです。そんな2人の旅を追うこの映画は、未開の領域である「自閉症」当事者の世界観にスポットライトを当て、彼/彼女自身の世界観、世界の「自閉症」観、そして彼/彼女たちがどのように世界を変えたいと願っているか、それらの思いが織り成すドキュメンタリー作品です。


ストーリー・テラー:

ラリー・ビショネット     Larry Bissonnette

ラリーは画家です。彼の作品の数々はバーモント州やニューヨーク・シティなどでも展示され、また彼自身も短編ドキュメンタリー作品『My Classic Life as an Artist: A Portrait of Larry Bissonnette』(http://www.myclassiclifefilm.com/)に主演し、ナレーションの執筆も担当しました。この作品は、ドイツの国際短編映画祭で数多くの応募作品の中から映画祭出品作品として選ばれ、ドイツで招待上映されました。現在はバーモント州のバーリントンに姉と同居。ラリーが他者とやりとりする時は、信頼するファシリテーターの精神的・身体的援助を受けながら一文字一文字タイプライターやコンピューターのキーを叩いて文字を綴ります。ラリーは、彼の肩に軽く触れるファシリテーターの手を「鍋つかみタッチ」と呼びます。

トレイシー・スレッシャー      Tracy Thresher

トレイシーはセルフ・アドボケイト(障害者権利運動家)として様々な活動をしています。例えば州政府顧問機関である「州知事障害問題検討委員会」のメンバーとして務めたり、アメリカ国内を回って障害者の権利やコミュニケーションの権利に関する講演活動を行ったりしています。ラリー同様トレイシーも、1992年よりファシリテーターの援助と共にタイピングでコミュニケーションを取れるようになりました。現在はバーモント州のバレのアパートに支援者と同居。過去10年以上、彼はラリーの良き友であり同士なのです。


映画制作チーム

監督・プロデューサー:ジェリー・ウルツバーグ     Gerardine Wurzburg

過去に『Educating Peter』(1993)でアカデミー・短編ドキュメンタリー部門の最優秀賞を受賞し、『Autism is a World』(2005)で再度アカデミー・短編ドキュメンタリー部門でノミネートされるなど、障害・現代史・教育・保健など様々な分野にわたって実績を積み重ねる社会派映画監督。

[関連リンク]
 “Autism is a World” - http://www.stateart.com/works.php?workId=27
 “Educating Peter” - http://www.stateart.com/works.php?workId=17&i=18


プロデューサー:ダグラス・ビクレン     Douglas Biklen

『Educating Peter』制作時アドバイザーとして参加し、その後『Autism is a World』ではジェリーと共にプロデューサーを務めました。また彼自身様々な映画制作に携わっており、『Regular Lives』ではエグゼクティブ・プロデューサーを、そしてラリー主演のドキュメンタリー作品ではプロデューサーを務めました。シラキュース大学教育学部の学部長でもあり、著書『Autism and the Myth of the Person Alone』(2005)では、ラリーを始めとする7名の「自閉症」当事者たちとの共著を実現。(*日本語翻訳版『「自」らに「閉」じこもらない自閉症者たち〜「話せない」7人の自閉症者が指で綴った物語〜』は今年4月エスコアールより出版予定)

[関連リンク]
 Facilitated Communication Institute - http://www.inclusioninstitutes.org/fci/
 “Autism and the Myth of the Person Alone” -
 http://www.nyupress.org/product_info.php?products_id=3726



映画公開予定:2010年上旬北米公開予定(日本国内での公開については未定)

自閉症シンポジウム/企画運営委員会
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